ナスの育て方


特徴


 インドが原産で、高音を好むので早植えは禁物。四国地方の植え付け時期は5月の連休の前後。それよりも早めるにはトンネルを使う。夏の暑さに耐えて秋まで収穫できるが、乾燥期にはハダニの被害を受けて落葉しやすい。

 ナス科(トマト・ジャガイモ・ピーマンなど)の後の畑には植えない。連作障害を出さないために3年間あける。

育苗・苗選び


 苗づくりには高温(20~30℃)と長い日数(80日)を必要とする。電熱温床を用いた浅箱にまき、本葉1枚でポリポットに移植する。夜間は15℃以下に下がらないよう、保温管理を入念にする。

 市販の苗には、種をまいてそのまま育てた自根の苗と、アカナスや野生ナスに接ぎ木した接ぎ木苗がある。接ぎ木苗は連作障害を起こしにくい苗です。苗は1番花が咲いており、茎が太くてしっかりしているもの。節間が詰まり、葉が大きく厚く色が濃い苗を選ぶ。

土づくり


 ナスは「肥料食い」と言われる。元肥をたっぷり施し、追肥もきらさないこと。

 

苦土石灰 150g

 

元肥(作条施肥)

 有機堆肥 3~4kg

 化成肥料 200g

 溶リン  20g

  深さ30cm・幅30cmの溝を畝の中央に掘り、元肥を入れ、土と混ぜ合わせ、さらに、残りの化成肥料100gを混ぜた土を積み重ねて、畝を平らにする。

畝づくり


畝幅 75cm、高さ15cm

株間 60cm

条間 0cm(1条植え)

株数 2株で、必要とする畝長は120cm、植付けの1週間前までにマルチングし、早めに保温、保湿をしておく。直径15cmの植え穴をあける。


栽培管理


植付け


 植えた根元が畝の高さよりも低く、深植にならないように注意する。植えつけたあと根元から15cmほど離れたところに輪状に指先で浅い溝をつけ、たっぷりかん水する。

 仮支柱を苗を傷めない位置に斜めに立て、枝をひもで8の字に縛り、株が揺れ動くのを抑える。

仕立て


 主枝の8~9節に1番果をつけ、そのすぐ下の葉腋から側枝(分枝)を残し、その下のわき芽はすべて摘みとる。主枝と側枝1~2本を合わせた2~3本仕立てにする。初心者は2本仕立て(V字形)が無難。

支柱立て・誘引


 支柱は、2本仕立ての場合は2本、3本仕立ての場合は3本をそれぞれの枝に沿うように支柱をクロスさせ、交叉部分をひもで固定する。さらに、前後の株の支柱どうしを横棒で連結するとより頑丈になる。

 大きくなり実がなると、枝に負担がかかるので、枝を支柱に誘引して固定する。 

摘芯・切り戻し


 わき芽に花が咲いたら、その花の上の葉1枚だけを残して切り取り、摘芯する。

 実を収穫したら、成長したわき芽の葉1枚を残して切りとり、摘芯する。

 

9月中旬から10月まで実をつける秋ナスを楽しむには、7月下旬~8月上旬に枝と根を切り、追肥をしておく。各枝は葉を2~3枚残し、他の枝・葉は切り落とす。元の草丈の2/3の高さくらいに切り戻す感じでおこなうとよい。

 マルチシートを外して、株元の30~40cm離れたところにスコップをさし込み、根を切りながら、1株につき、化成肥料60gを施し、水をたっぷりまく。

追肥


 肥料不足になると、花の素質が悪くなって実どまりが悪くなり、色つやもさえなくなる。植えつけ20~25日後に1回目の追肥をする。その後、半月に1回ぐらいの割合で追肥する。その際、根が伸びていくので、それに合わせて畝の肩、畝間・・・と、外へ外へと施す。1㎡あたり1回につき化成肥料50g。

収穫


 あまり大きくしすぎると、果皮

が固くなるだけでなく、株を疲れさせるので、収穫を遅れないようにする。

 肥料ぎれや病害虫に犯されて弱っているときは思い切って実が小さいうちに収穫して元気を取りもどすようにするとよい。 


栽培暦


2月中旬  フレーム内の電熱温床で浅箱に種をまく。

2月下旬

3月上旬  間引き・鉢あげ

3月中旬  鉢上げ

3月下旬

4月上旬  

4月中旬  外気ならし

4月下旬

5月上旬  植付け

5月中旬  わき芽かき、1~2本仕立て・支柱

5月下旬  追肥

6月上旬  摘芯

6月中旬  追肥

6月下旬  摘芯

7月上旬  追肥、摘芯、収穫

7月中旬  収穫

7月下旬  切り戻し・根切り・追肥・収穫

8月上旬  切り戻しし・根切り・追肥

8月中旬  

9月上旬  秋ナス収穫

9月中旬  秋ナス収穫

9月上旬  秋ナス収穫

10月上旬  秋ナス収穫